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OpenFisca-Japanについて
OpenFisca-Japanが目指すもの
なぜ開発をしたいのか
- 本当に切実に困ったとき(経済的困窮など)に、自分の状況で使える支援をピンポイントで探せるようにしたい
- 既存の類似システム(行政のものが中心)ではざっくりとした情報しか検索できず、適切な情報を得ることができない
やりたいこと
概要
- OpenFiscaというフレームワークを使って、経済的に困った人が自分が利用することのできる公的支援制度にたどり着けるようなシステムを作る
目標
- OSSとして、官民などで広く使っていきたい
- このシステムができれば、貧困におちいっても命を失わないための「防窮訓練」(このシステムを困窮したときに使えるようにも練習やお気に入り登録などしておく)の実践が再開できる
現状
- 部分的にはつくっているが、まだプロトタイプが動いていない、完成したら広く周知して人を巻き込んでいきたい
ほしい仲間
- バックエンド(python, numpy)が分かる方
- フロントエンド(Typescript, React)が分かる方
- dockerやGithub Pages、ホスティングサーバー等のwebアプリ開発基盤に携わったことがある方
- 上記が出来なくても一緒に手を動かしてくれる方(支援制度の調査やテスト)
連絡方法
- Code for Japanの活動に参加したことがない方は、毎月行われるSocial Hack day (アイデアソン・ハッカソン)へ! (イベント紹介ページ)
- Code for JapanのSlackに入っている方は#proj-inclusive チャンネルへ!
今後の構想
他にどんな制度や手当が分かると良さそうか
- 生活困窮者支援のポータルサイト(https://bigissue.or.jp/action/guide/)
- 保育園の空き状況
地図・児童年齢・空き状況が一発で分かるシステム
- 障害者手帳の申請がめちゃくちゃ煩雑
- 学生にとって、知りたい情報や制度・手当
- 年金の先送り制度? https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/menjo/20150514.html
- アルバイトの年末調整、確定申告などの税金の手続き
- 一人暮らしをするために必要なこと(住民票など)
- 大学のシラバスを調べるのが難しい
- 奨学金検索サイト:国内最大の奨学金サイト「ガクシー」
アプリのUI
- 簡易さと正確さのバランス
- 目的の再確認:困っている人に必要な情報を届ける
- 定性的な情報はChat GPTが強い?定量的・数値計算ができるのがOpenFiscaの強み
- 困りごとから条件を絞り込んでいくプロセスはChat GPTが非常に優秀なので必要な項目を対話で聞いていくUIも非常に便利かもしれない
どちらにせよバックグラウンドの計算アルゴリズムは大事なので入力の新しいインターフェース程度に思っておくのが吉かと.
- 参考:生活保護申請用の書類作成支援:フミダン
- すぐに申請できる書類を印刷できるとベスト
- 「いくら支給されるかも」→次の一手がわかるといいし、書類も印刷できればさらにいい→申請に結びつく
誰のための制度検索システムか?
- 生活困窮者
- Webフォームに入力が可能な情報(数値やYes/Noではっきり答えられる情報)だけでは、制度の適用可否を判断できない場合がある
- 障害の程度や暮らしの状況を細かく記載するのは、とりわけ生活困窮者には難しかったり、しんどかったりしそう
- 正確な制度の抽出や支給額の算出は難しく、OpenFiscaの強みを活かせない
- 金銭給付・貸付以外にも現物支給や就労支援、窓口相談などの支援も重要
- 子育て世代
- 児童手当などの給付額が分かるのは便利かもしれない
- ひとり親支援や障害児支援など、生活困窮者支援と重なるところもある
金銭給付・貸付以外にも保育園の空き状況や医療費助成など、OpenFiscaで扱いにくい支援制度の情報も利用者は知りたい
- 失業者
- 失業給付金や職業訓練受講手当などはOpenFiscaで算出できるかも
- 就労支援の情報も必要
- 生活が困窮するほど支援情報を届ける必要性は増えるが、OpenFiscaでできることが限られてくるというジレンマ
- 生活困窮者に限らずユーザー対象を広くすると、OpenFiscaで扱える制度も増えるが、個々のユーザーにとっての必要性は低下する
- 網羅的に制度を調べられ、使いやすいUIであることが大事
- 特定のユーザー層を対象としたアプリケーションというよりも、行政と市民をつなぐインフラ・プラットフォーム(APIを提供する形もあり)
- そのプラットフォームをどのように活用できるかは、子育て支援や福祉など各領域で知見のある方が考えてもらう?
- OpenFiscaでどこまでできるか、行政制度のどんな情報を誰に届ける必要性があるのか、もっと調べたい
OpenFiscaで何ができるか?
- 回答負荷がわりと高めかもしれないが、出力結果を読む負荷は低い
- 支援を受けるシミュレーション
- 「生活シミュレーター」のようなイメージ
- 定量化できる支援であれば金銭で無くても応用できそう
- ○○の対象となるか、ならないかという情報を返すことはできそう
- 税金の計算もできそう
- 他のシステムに「素材」を提供する形での連携はできる
- APIサーバー(世帯の属性情報テキストを入力して、適用可能な手当の額をテキストとして返す)として提供するのはやりやすい
- →範囲を絞らないほうが使い道が広くなりそう
- 生活困窮者が直接利用するだけでなく、支援団体の方が利用する場合も考える?
- 相談に乗る際の補助的なツールとして、支援団体の方が探して伝える
- この路線の場合、正確性がより重視される
- 逆に、UIはある程度専門知識がある利用者を前提にしても良くなる
- 窓口では市民の個別相談を通じて聞き取り調査をしているので、webフォームの情報だけでは完全な正確性は担保できないが、できるだけ正確性を高めて簡易シミュレーションできるだけでも使えるかもしれない
- 行政側の制度検討のための簡易シミュレーションとしても使えるかも
- 全体像をアップデートしつつ、個別の実践をしていく
他の類似サービスやRule-As-Codeの事例
- 株式会社グラファーが運営
- 自治体・官公庁向けにはデジタル行政プラットフォームを開発
- 個人・事業者向けには支援制度検索システムや行政手続き支援アプリを開発
- 無料で使用可能
- 当てはまる悩みにチェックをつけていくと、役立つ支援制度や窓口の情報、利用上の注意点、必要な手続きを教えてくれる
- 信頼できる情報源を出典としてまとめ、記事の一部は専門家の監修を受けている
- 金銭給付・貸付の場合はそれぞれの大体の金額が記載されている
- お金・仕事・心の不調・身の危険・住まい・身内の世話など、幅広い悩みに応じた支援制度・窓口を紹介している
- 回答結果を紙かURLで共有できる
- 相談前に共有して先に目を通してもらうことで、つらいことを考えて言葉にしなくても、漏れなく伝えられる
- 閲覧履歴を残さない方法も説明するなど、利用者の状況がきめ細やかに配慮されている
- 地方自治体版もある(現在は北九州市版のみ)
- 家計簿アプリを運営している「Zaim」が提供するサービス
- 自治体ごとの給付金をまとめている
- プロフィールの情報によって受給可能な給付金を絞り込むには有料会員になる必要がある
- 株式会社補助金ポータル が運営
- 企業向けの補助金検索アプリ
- OpenFiscaを使ったフランスの制度検索システム
- 入力するのは、家族の生年月日・収入・障害・住居・病気などの情報
- 出力されるのは、低所得者・障害・病気・住居に関する手当(給付額)・認定の情報